必見!・・・“博物画に観るエビとカニの美”「葛西臨海水族園」

中野駅、ホームに上る階段脇に貼られていたポスターです。

葛西臨海水族園」で催されている“博物画に観るエビとカニの美ー杉浦千里が描いた海の生き物”展の告知ポスターです。とても気になります。子どもの頃から図鑑を見るのが大好きです。動物図鑑や昆虫図鑑、植物図鑑など、その中でも子どもだった私が一番興味をもって眺めていたのが“魚貝の図鑑”そこには色彩豊な魚や貝、蟹や海老などの甲殻類がたくさん載っていました。子どもながらに稚拙な模写を繰り返していたことが思いだされます。

ボタニカルアート(植物画)は一般に認知されていますが、植物以外の生物の細密画はまだまだ“アート”としての認知度は低いように思われます。植物のような“静物”ではないこと、対象物を入手しにくい点など描写しにくいことが広まらない理由の一因なのでしょうか?作品に触れられる機会がもっと増えれば興味を抱く方も増えるのでしょうね。

それはともかく来年の2月28日(火)まで展示されているとのことですので
忘れずに必ず訪問したいと思っています。




※左は過去行われていた杉浦さんの展覧会のポスターです。

作者である杉浦千里さんのことを少々・・・
1962年4月10日横浜市神奈川区生まれ。日本美術学校日本画専科を1980年に卒業後、イラストレーター、フィギュアデザイナーとして活動しながら美学校細密画教場で細密画の技法を学ぶ。「原色魚類大図鑑」北隆館(1987年)「学習百科図鑑」小学館(1995年)などの仕事を手掛ける一方、独学で甲殻類の標本画制作に取り組む。自ら作成した標本を基に、正確な作図と生きていた時の色彩を再現する独自の技法を確立。2001年11月10日、39歳で急逝。

私は今日まで杉浦さんのことを存じ上げませんでしたが39歳という若さでお亡くなりになられていたのですね、とても残念です。
円谷プロキャラクターデザイナーとしてもご活躍されていたとのこと、とても親近感を覚えます。同年齢ということもそうですが私もまた、子どもの頃に未知の世界に夢をはせながら怪獣や宇宙人を創造していた一人だったので・・・今後も機会を作って杉浦さんの作品により多く触れさせていただきたいと思っています。
葛西臨海水族園公式サイト - 東京ズーネット
12/15-2/28「博物画に観るエビとカニの美」──杉浦千里が描いた海の生き物 開催 | 東京ズーネット
杉浦千里の作品保存会