バトゥフェリンギ2軒目・・・「LONG BEACH cafe」にて“サテ”&“スターフルーツジュース”

“サテ”を食いに次の店へ向かう、時計の針は既に22時を回っていた。往来を行きかう人々の姿も徐々に少なく
なりつつある。落ち着きを取り戻したナイトバザール、それでも1本脇道に逸れれば、お目当ての品を物色して
いる集団に出くわしたりもする。夜はまだ長い・・・
 
可愛い仔猫に遭遇。手を差しのべると、か細い声で抵抗してきた。ムスリムの女性の後姿が見える。身にまとっ
ているのはチャドルだろうか、ムスリムの女性をたくさん目にしたが、あの格好で・・・暑くはないのか?
 
2軒目に訪れた店、「LONG BEACH cafe」、1軒目で出会った16歳のお嬢ちゃんオススメの店だ。“サテ”を
食べたいと言ったら、この店を紹介してくれた。いわゆる“コーヒーショップスタイル”の造り。店内にはサテのみ
ならず、中華、パスタ、カレー、ケバブなどあらゆる国の料理を売る屋台が軒を連ねている。ちなみに日本は
“鐵板焼”だ。店頭に掲げられたメニューの写真を見てみる。海老やサーモン、チキンなどを焼いたものにFRIED
RICEが添えられたワンプレートディッシュが多い。これって日本の料理なのだろうか?よく見ると、焼うどんや
豆腐のメニューもあるにはあるので“日式鐵板焼”の看板に偽り無しとしておこう。
 
お目当ての“サテ”を見つけてはしゃぐK氏。その後ろには黙々とサテを焼き続けるマレー系の男、対照的な姿だ。
メラメラと燃える炎、炭火の具合も絶好調だ。このてのビジュアルに興奮してしまうのは“ジャパニーズ焼鳥”の
“DNA”が深く細胞に刻みこまれているからなのか・・・
 
注文したサテが運ばれてきた。そこにあるのはチキンのサテのみ。おいおいオーダーしたのは確かビーフとの
ミックスだったはず。確認すると“ビーフが無くなった”的なことを言っている。が、しっかり写真には写っているぞ。
まぁ、いいか。このサテ、10本でRM8(約200円)。1本当たり約20円、このプライス、果たして安いのか、それとも
高いのか。まずは念願かなったK氏から一口・・・無言だ。顔色が曇っているぞ。さっきまでの“はしゃぎっぷり”は
どこへいった!続いて私も一口・・・う〜ん、甘い、甘すぎる。添えられたピーナッツソースを付けてさらに一口。
甘い、このソースも甘い。甘さ×甘さ、味の変化がなんら得られない。これってソースの役目はたしてないじゃん。
漬けこまれたタレの甘さだけで十分だ。これ以上、甘いピーナッツソースを付けて食べるのは控えよう。

脂分が無くパサパサとした身、肉汁がまるで無い。これ、脂を切り取って調理してるからだね。炭火に落ちた鶏
の脂、その脂によって燻され、さらに旨味が増す。炭火の効果、遠赤外線の効果を知らないらしい・・・
改めて“ジャパニーズ焼鳥”のクオリティーの高さを実感した瞬間だ。
だが、これでいいのだ。この味で。日本の味を求めたいのなら、何もペナンくんだりまで来る必要は無いんだ。
その土地に根付いた調理法、味付け、そして食材も、出来るだけ現地の住民が食べているものに近いものを喰う。
これこそが旅の“醍醐味”なんだ。美味い、不味いの評価は関係ない。と、言うより出来ないはず。だってそれは
食文化の違いなのだから。でも・・・“ジャパニーズ焼鳥”の店を出したら繁盛しそうだぞ。そんな不遜なことを
考えながら、未だ皿に残っている冷めきったサテを見つめていた。K氏よ、もっと食べなさい。

右の写真は“スターフルーツジュース”と“パイナップルジュース”。ともにRM2.5(約60円)。私が頼んだのは
スターフルーツジュース”仄かに香る青臭さと酸味、自然の甘さが調和して、薄味ながら口の中に残るサテの
甘ったるい味をさっぱりと洗い流してくれた。海外では当たり前のことだが、水には気をつけなければならない。
そして“氷”にも、“氷”にあたったという話はよく聞く。この、氷入りのジュースを気にせず飲んだが・・・
その後、特に体調の変化は見られなかった。
 
随分と開放的な“エステサロン”ここで、このソファで施術するのか!?とても良い雰囲気の看板とのギャップ
に哀愁が漂いまくっていた。ホテル近くのセブンイレブンで買い込んだ品々。海外へ行ったら“RED BULL”は欠
かせない。日本では高価でマイナーなイメージだが他のアジア諸国ではとてもメジャーな“元気が出る”飲料だ。
しかも安い!150mlのボトルで約50円だ!ぐいっと空けて明日からの旅を乗り切るぞ!