ペナン上陸・・・“バトゥフェリンギ”を目指す!

1月12日(木)16:40 機体は無事、ペナン国際空港に着陸した。
台北の記事をだらだらと書き連ねたが、旅の本番はこれからだ。街が吐きだす息吹、一瞬たりとも逃すことなく
耳に、目に、身に、刻みつけるつもりだ・・・

真冬の日本から来た我々、ここはさすがに暑く感じる。が、予想よりは過ごし易い。湿度が少ないからなのか?
カラッとしているわけではないが、さりとてジメッとはしていない。気温は恐らく30℃を切って27〜28℃といった
ところか。雨はないが曇天だ。羽織っているウィンドブレーカーを丸めザックに結びつける。
この先出会う“何か”を期待しながら、重いザックを背負い直して新たな1歩を踏み出した・・・
 
空港は改修工事の真っ最中、今年6月の完成を目指し突貫工事が進んでいる。屋根のデザインはマレーシア
伝統建築の様式をモチーフにしているのか?
見渡せば、台北とはまるで異なる雰囲気。それもそのはず、ここは“他民族国家マレーシア”だ。居住者は
マレー系、華人系、インド系、の順で構成されている。さらに白人観光客の姿もそこに加わる、まさに
“人種のるつぼ”だ。異国に来たんだとしみじみ思う瞬間。
日本からの距離はおおよそ3300km、グアム、サイパンの約倍の距離、ホノルルより若干近い程度、日本人の
姿は皆無だ。これより入国手続きを済ませ、今夜の宿泊地“バトゥフェリンギ”を目指す。
 
無事入国。真っ先に行うことは・・・やはり両替だ。マレーシア最大手の銀行“メイバンク”の空港内カウンター
にて両替。15,000円が600RM(リンギット)になって戻ってきた。ざっと計算して100円=4RM、1RM×25倍が
日本円相当か。
 
早速、バトゥフェリンギまで行くバスを探す。事前に停留所をチェックしていたのだがその場所が見当たらない。
感を頼りにバスが並んでいる場所へ向かう。バトゥフェリンギまでは“rapid(ラピッド)Bus”の路線番号102の
バスが運行しているはずだ。停車しているバスの番号を1台ずつチェック、そのうちの1台に102番を発見。
行先表示にも“BATU FERINGGHI”の文字がある。これだ!あっけなく見つけられた。念のため、運転席に座って
いるマレー系の大柄な運転手に確認をする・・・「行く、17:30の出発だ」との返事、ほっとした瞬間だ。

それにしても・・・ネットの情報はあまりあてにはならない。恐らく空港の改修工事に伴いバスの発着場所が変更
したものだと思うが、状況は刻一刻と変化する、それはこんな田舎町にあっても同じだ。ましてや数年前の情報
など鵜呑みにする方が間違えなのだ。インターネット、確かに便利な道具だ、色々な情報をいとも簡単に入手
出来る。だが、裏を返せば簡単にニセの情報をつかまされてしまう危険性も伴っているのだ。
最後に頼れるのは、やはり“感”しかないのかも知れない。字も読めない、話すことすら出来ない、誰一人知った
人間がいない場所に放り込まれたとき、いかに行動すべきか。何もせずそのまま朽ち果てるのをじっと待つの
か?いや、間違ってもそんな選択はしないはずだ。“感”を頼りに歩を進めるしかないではないか。
そのためにも、日々“感”を磨くことを怠らずに行動すべきなのだ。インターネットの恩恵も十分に享受させて
もらってはいる身ではあるのだが・・・そんな事を考えながら乗車を待っていた。
その意味で、同行のK氏の“感”には素晴らしいものがある。今までもそしてこれからもK氏の“感”には何度も
助けられている。とても心強い旅のパートナーだ。