台北3軒目・・・「士林(シーリン)夜市」

1月11日(水)18時、店を後にして中正紀念堂駅を目指す。そこから士林夜市のある劍潭駅(チェンタン)まで
行く予定だ。広大な敷地の中に建つ「中正紀年堂」を抜けて駅まで向かう。この立派な建造物は蒋介石の顕彰
施設だ。1980年の竣工、外壁には大理石が使われている。国民にとって蒋介石の存在がいかに大きかったか
が偲ばれる。敷地の中には公園広場、休息所や回廊、庭園、池なども併設されている。時間のせいだろうか
人影はまばらだったが、ジョギングをしている市民や観光客の姿がちらほらと見受けられた。
 
 
敷地内、中正紀年堂から見て左手にある「國家戲劇院」、オペラ、バレエ、ミュージカル等の上演を行う総合芸術
文化施設だ。純中国式の外観、赤と緑を基調とした配色が素晴らしい。また幾重にも重ねられた屋根の庇が見る
者を圧倒する。1986年の開館、莫大な資金を投じて建設したとの事、この造りを見ればそれも頷ける。
 
中正紀念堂駅から劍潭駅まではMRT淡水線に乗り1本で行ける。7つ先の駅だ。運賃は25台湾$(約70円)
 
中正紀念堂駅のホーム、中々近代的な造りだ。10分少々で劍潭駅に到着、案内板を確認して「士林夜市」へ。
 
選挙応援の街宣車が列をなして走っていた。たくさんの人で賑わう夜市周辺。「士林夜市(シーリン)」は線
(ストリート)ではなく面で広がる台北最大規模の夜市だ。
 
夜市界隈でたくさん見かけた蛙マークの屋台「青蛙下蛋」、愛玉の果実を使った愛玉ゼリーを売る店だ。
どうにも蛙のイラストが気になってしまい実食するには至らなかった。日本の上野にも「愛玉子(オーギョーチィ)」
を食べさせる店があるはず。
 
回転板に埋め込まれた風船を連射で割る射的。右は30センチ近くあろうかと言う巨大なソーセージを売る店。
市場の中でたくさん見かけた。
 
行列店の「王子起士馬鈴薯」じゃがいもにチーズのポタージュをかけたものが“売り”らしい。
右は「豪大大鶏排」士林ではとてもメジャーな店。平べったい鶏の唐揚は顔が隠れるほどの超ビッグサイズ!
長蛇の列が出来ていた。若い女の子も並んでいたけど、一人で食べきれるのだろうか?
  
数年前に「士林夜市」を訪れたことがあるK氏、その当時と微妙にイメージが違うらしい。どうやらつい先日
数年間かけて行われていた改築が済み、リニューアルオープンしたとのことだ。我々が求めている屋台の雰囲気
はここでは見つけられなかった。潔く場所を変えるとしよう。目指すは「寧夏(ニンシャー)夜市」
既に2軒の店で食事を済ませている我々、空腹感はまるでない。ここでは何も食べることはなかったが、市場に
立ち並ぶ屋台、行きかうたくさんの人々、その活気に溢れた雰囲気に一時浸れただけでもここを訪れた甲斐が
あったというものだ。
※右は夜市の一画に残る「旧士林市場」レンガ造りの渋い建物だ。老朽化が進んでいるのだろうが、大切に保存
してもらいたいものだ。