台北1軒目・・・「福州乾拌麺」にて“乾拌麺”と“葱油拌飯”

16:30、荷を降ろし一服後、早速街へ繰り出すことにする。先ずは空腹を満たすために何か腹に入れたい。
ガイドブックで2軒ほど目星をつけて出発。目指すは勿論、安い食堂!
 
台北駅よりMRT(地下鉄)淡水線に乗車、2つ先の古亭駅を目指す。運賃は20台湾$(約50円)券売機?に
お金を投入するときっぷ代わりの青い樹脂製コインが出てくる。ICチップが埋め込まれた(恐らく・・・)
コインを自動改札にタッチ&ゴー、チャージ機能は無いと思うが、まぁスイカみたいな感じ。
写真に見える赤い仕切りが開閉する仕組みだ。日本の改札はエラーで閉じる、こちらはエラーだと開かない
どちらもさして変わりはないが・・・微妙にお国柄が出ているような気がする。
出るときはコイン投入口に入れ回収されるエコなシステムだ。
 
淡水線の案内表示板、勿論LEDを使用(多分・・・)。ちなみにプラッホームは“月台”と書くらしい。(こっちは
絶対LEDでしょ)
 
車内の雰囲気は日本とさして変わらないが、車幅が広いので(大江戸線の約倍・・・ウソです)とてもゆったりと
した感じがする。およそ4分で古亭駅に到着。
 
駅から5分ほどで1軒目発見。店名は「福州乾拌麺」、間違いなく美味いものが出てきそうな外観。
こういった雰囲気の店が大好きだ。早くも腹の虫が鳴きはじめている。早速、入店。
 
気の良さそうなおばちゃんが日本語のメニューを持ってきてくれる。さて何を食べるか、メニューをチェック。
“乾拌麺(小)”30台湾$(約80円)、日本語メニューには“ぶっかけ麺”と表示されている。黒酢、特製唐辛子
辣油をかけてお召し上がりくださいとも。壁に貼られているのは“食用三部曲”、食べ方の指南書だ。
味の変化を楽しめということか。店名にもなっているし、先ずはこいつを注文しよう。それからメニューの一番下
にある唯一のご飯もの“葱油拌飯”、こいつが気になる。
よし、これもいってしまえ。日本語で“揚げ葱まぜご飯”、これは差し詰め、日本で言えばラーメン屋の
サイドメニュー的な存在か。価格は何と20台湾$、日本円で約50円!〆て2品130円、とても贅沢な気分だ!!
 

ほとんど待たずに葱油拌飯が運ばれてきた。揚げ葱がのっただけの至ってシンプルなルックスだ。
早速、一口いただく・・・美味い!!甘めの醤油ベースのタレと、葱油の相性が抜群だ。油の旨味が効いている。
少々品が無いかもしれないが、すき焼きや煮魚の残り汁をかけて食べるご飯が好きだ。米の旨味が増すような
そんな気がするから。この葱油飯もそれに近い感覚だ。ご飯の旨味がタレと油の旨味と混ざり合って倍増している。
たかが50円、されど50円な一品だ。
ほどなくして乾拌麺も登場、刻んだ葱が散らしてあるだけのこれまた飾り気のまるでないルックスだ。
先ずは何も付けずに一口、ツルツルとした喉越し、柔らかいがコシを残した食感、仄かに香る葱油の香り。
指南書に従い“三部曲”にしようかとも思ったが・・・面倒くさいので卓上に置かれた調味料(黒酢、唐辛子、辣油)
全部一気に投入だ!よ〜く混ぜ合わせて一口・・・うん、美味い。美味しいのだが、下味の葱油+やや多めに
入れた辣油で、ちょっと油分が強くなりすぎたか。やはり“指南書”に従うべきだった。とは言え、決して
美味しくない訳ではない。“指南書”に従えば間違いなく味の“三部曲”、変化を楽しめたはずだ。おばちゃん、ごめんね。
ちなみに、こちらの黒酢、酸味をあまり感じさせない、どちらかと言えばウスターソースのようなそんな味であった。

麺の太さやコシの強さ、味に違いはあれど・・・このシンプルなスタイル、どことなく讃岐うどんを彷彿とさせる
一品であった。

台北最初の食事はとても満足できるものであった。
おばちゃん、ごちそうさまでした!とても美味しかったよ!